はじめに――「CoffretLocal」を読んでくださる皆様へ
文と編集の杜では、ライターや編集者を目指す人、文章を書くことに真摯に取り組みたい人を対象に、さまざまな講座を開講しています。この「CoffretLocal」は、その講座に集った人たちを中心に、それぞれが、それぞれの住むまちや訪れたまちで、100年後に届けたいと思う“大切”について取材し、綴っていくことを目的にスタートしました。
講座生ですから、まだプロではない書き手もいます。初めての取材がこの記事作成という人もいるほどです。講座を通してお話しているのは、文章を世に出すために最初に必要なこと。0を1にするための基本が主です。学んだことをどう活かしてくれるかは講座生次第。そのため、記事作成にあたり、私がライター・編集者として過度な手出し・口出しはしていないつもりです。書き手の一人ひとりが、自発的に作ることを重んじました。何を取材するかを検討し、取材依頼をして、文章を書き、チェックを受けて書き直し、取材先へ確認を出し、ようやく発表に辿り着く、その成長の過程も記事には詰まっています。
ですから、粗削りで、メディア全体での統一感はないかもしれません。表記ゆれや、書き手ごとの文章のトーンの違いは、何卒ご容赦ください。この「CoffretLocal」は学びの軌跡でもあります。ですからあえて、整えつくしたプロの文章ではなくてもよいと思っているのです。文章を書くことは誰にでもできます。ですが、何が大切かを考えて、考えて、考え抜いて書くこと、そしてたくさんの人の目にさらすことは、決して簡単ではありません。文と編集の杜の講座でそのことを学んで、読みものを世に送り出した書き手の方々に心から敬意を表します。そして読んでくださった皆様、気になる書き手がいましたら、ぜひ、SNSやnoteものぞいてください。文章を書くことを楽しみ、時にはつらいとも感じながら、それでも“大切”だと思うことをきっと発信してくれていると思います。
2026年3月21日 文と編集の杜 主宰 瓜生朋美